千代田牧場にはお母さん馬がたくさん。もちろんそれは競走馬の生産牧場だから。 ここでご紹介するのは、みんなからお母さんのように慕われている千代田自慢のスタッフです。 * * * * * * * 第5厩舎。ここを切り盛りするのは通称"かどさん"。千代田に勤めて20年のかどさんは、千代田牧場が誇るビューチフルドリーマー系の歴史そのものです。千代田の基礎となったこの牝系を、ワールドハヤブサからビクトリアクラウン、タレンティドガール…そして現在まで見守り続けてきました。「ビクは放牧地でも決して横になることはなくて…」「チヨダフジは本当にきれいな馬だったよ」と昨日のことのように話してくれます。ビクトリアクラウンもタレンティドガールも最期はかどさんの厩舎で、かどさんの作ってくれる老人食(老馬食?)を食べて過ごしました。 かどさんの仕事は多岐に渡ります。毎日の寝藁上げ、飼い葉作りなどの厩舎の仕事のほか、場内の花や芝生の手入れ、設備のメンテナンス業者とのやり取りなど、かどさんがいなくては現場も大変です。「馬具屋」と呼ばれる小さなスペースはかどさん専用の仕事場です。無口や馬服など馬具を修理するだけではありません。肢当てだって鞍下だって作っちゃいます。まさに馬具屋。手先の器用なかどさんのもとには独身寮の男性陣からの依頼も舞い込みます。「ジャンパーのファスナーが壊れちゃった」「チャップス直してもらえますか」などなど、かどさんの大好きなサイダーを持参してお願いします。
* * * * * * * 育成厩舎を預かるのは"とみさん"。千代田で働いてもうすぐ15年。毎日の寝藁上げはもちろん、麦稈や牧草の手配など、数々の仕事をシャキシャキとこなします。中でも育成馬たちの飼い葉作りはとみさんの腕の見せどころ。担当する48頭それぞれの飼い葉の分量はボードを見なくても頭に入っています。馬体重もしっかりチェック。「明日は乗りがないから少なめにしてるよ」。競走馬として厳しい調教をこなす2歳馬たちにはサプリメントも重要です。「2歳になってからもしっかりと食べられるように、今から少しずつ慣らしているところ」。1歳馬の飼い葉も将来を見据えてしっかり調整されています。とみさんの愛情こそが最高のサプリメント!
* * * * * * * かどさんお手製の馬具を着けて調教を積み、とみさんの飼い葉を食べて成長していく育成馬たち。そうして送り出した馬たちがレースを走るとなると… ↓↓↓こんな感じ↓↓↓
愛馬のレースを見守る表情はお母さんです。 * * * * * * * そんな二人が社長は大好き。絶大な信頼を置いています。 |