牧場こぼれ話 2009

 ◆番外編 アメリカの旅  写真をクリックすると大きな写真をご覧になれます。

世界でも有数の規模を誇るサラブレッドのセリ主催者キーンランドとファシグティプトン。
米国ケンタッキー州レキシントンで毎年11月に開かれる両社のノベンバーセールは、
一流血統の繁殖牝馬と当歳が上場し、世界中からバイヤーが集まる一大イベントです。
当場の社長も毎年、参加しています。もちろん今年も行ってきました。

セリの様子は日米の各メディアでも紹介されていますので、ここでは道中のこぼれ話をお届けします。

成田からシカゴへは11時間の旅。ケンタッキー州レキシントンへはそこから乗り継いで1時間半です。

シカゴの空港のマクドナルドにて。ポテトのMサイズがかわいく見えるほどの
ビッグサイズ。だけど野菜もたっぷりです。店員さんが「さっさと注文しろ」と
言わんばかりにやたら睨みをきかせてくるのにはまいりました。
日本のスマイル¥0ってすばらしいと思います。

レキシントンの11月は例年冷え込むそうですが、今年は比較的暖かく、
マフラーに手袋に耳あてにネックウォーマーまで用意していった筆者の気合いは空振り。
幸い天候にも恵まれ、馬を見て歩くには絶好の日和が続きました。

並木のきれいなキーンランドの厩舎 お隣のキーンランド競馬場。馬券売り場のすぐ隣には魅惑のATM!
 
こちらはファシグティプトン。黄昏時から始まるセリはお酒も入って盛り上がります。


トピックスでもお伝えしました通り、ファシグティプトンにてアラバマS勝馬Lady Joanneを、
キーンランドでUnbridled Breeze(米3歳牝馬チャンピオンBanshee Breezeの全妹)を購買しました。

 Lady Joanne
(Orientate-Oatsee by Unbridled)
Unbridled Breeze
(Unbridled-Banshee Winds by Known Fact) 

Unbridled Breezeは、じつは8年前のキーンランド1歳セリで社長が競った馬だったのですが、
今回のセリでの出会いは本当に偶然。

セリ会場でふと社長が「Posseの血統って何だったっけ?」。
(Posseは当場が今年シルクHCの当歳募集に提供しているヒシナイル2009の父です)
思い出せなかったので、セリ名簿からPosseの産駒のページを探すと、
Posse産駒唯一の上場が、Unbridled Breezeの当歳でした。そのページを見た社長は大興奮。
「あれ、この母馬、オレ競ったことあるよ。1歳のときに欲しかったけど落とせなくて、前の繁殖セリは欠場だった!」
そしてその前のページに社長の憧れの馬Unbridled Breeze自身も上場していることを発見!

8年越しの想いが叶い、社長のもとにやってきたUnbridled Breeze
Unbridled Breezeはその名の通り、父Unbridled。一方、Lady Joanneは母父Unbridled。
Lady JoanneがUnbridledやStreet Sense、そしてUnbridled Breezeの全姉Banshee Breezeと同じ
Carl Nafzgar調教師の管理馬だったと知ったのは帰国後のことでした。

巡り合わせの縁を感じます。

これからよろしくね
とLadyに迫る社長 
  Ladyに拒否(?)される社長。
Don't Mind!

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そのほか、米国に繋養している繁殖牝馬に会いに行ったり、

牧場で出会ったラブリーな仔猫。社長も思わず、萌え〜


名種牡馬たちを訪ねたり、
 
Kingmambo! パドックのA.P.Indyに大感激! 威厳があるというかオーラが違います。

 
 それぞれ誰だかわかりますか?(※答えは一番下) 


本場のケンタッキーを楽しんだり。ケンタッキーの地ビールも満喫!

 
 

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それでは、新しく千代田ファミリーに加わった2頭のこれからをお楽しみに。

レキシントンからシカゴへ向かう朝6時発の飛行機より。
夜明けから夜明け前へと向かう1時間半のフライトは
素敵な風景の連続。

 (※写真の種牡馬5頭は左から Curlin、Kingmambo、Unbridled's Song、Distorted Humor、Sharp Humor)