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2011 #2〜ダイワバーバリアンも春には復帰予定です・・・大城敬三オーナー〜
ダイワバーバリアンの母は「不死鳥」フェニックスバード。アメリカのセリで購入したトロフィーポイントという牝馬にキングマンボを種付けし、日本で生まれました。もう10年以上前になります。当時はまだそれほど評価の高くなかったキングマンボでしたが、彼に惚れ込んでいた私は、同じ年、日本から持っていったブレイブウーマンにもキングマンボを付けました。種付株も所有したかったのですが、満口のため購入は叶わず。
フェニックスバードが残した仔は牡馬3頭と牝馬1頭。初仔も大城オーナーに買って頂きました。父マリエンバードの牡馬ダイワアンリです。2戦目で勝ちあがったもののその後伸び悩み、南関東へ転厩しました。2番目が前述のストロングガルーダ、そして3番目が父マンハッタンカフェの牡馬ダイワバーバリアンです。デビュー3戦目を阪神で勝ち、続く4戦目のGUデイリー杯2歳Sは4着。東京で500万の平場を勝つと、その後は重賞を5戦してGT3着、GV5着、GU4着、2着、GT2着。ここまで10戦、掲示板を外したことはありません。すごいことです。でも、やはり勝たなければ!大城オーナーにはこの馬でどうしても大きなレースに勝って欲しいのです。NHKマイルで脚を痛め、長い休養に入りましたが、5月か6月にはレースに復帰できる見込みです。今度こそ、掲示板の一番上で、力強く輝いて欲しいものです。 大城オーナーとは、お付き合いさせて頂いてもう30年になります。始まりはダイワバーバリアンを管理する矢作芳人調教師のお父さん、南関東・大井競馬の矢作和人調教師でした。大城オーナーが初めて馬を持たれたのが南関東で、千代田牧場は矢作和人師とは昔からのお付き合い、そんな縁でした。父の代から仲良くして下さり、父が他界した時には千葉の家に奥様とお二人で来て下さいました。母のことも「お母さん元気かい?」といつも気にかけて下さいます。また、馬の購入に際しては、「お前のことを信用しているから」と、実馬を見ずに決めて下さいます。本当にそのお気持ちには感謝してもしきれないほどで、この恩を馬でお返ししたい。だからオーナーには大レースで勝ってもらいたい。その責任が私にはあると思っています。
ダイワテキサスと同時期に活躍したのがダイワカーリアンとダイワルージュです。2000年には、ダイワテキサスが新潟記念-GV、関屋記念-GV、中山記念-GUを、ダイワカーリアンが札幌記念-GU、富士S-GV、東京新聞杯-GVを、ダイワルージュが新潟3歳S-GVを勝ち、この3頭で重賞を7つも獲りました。 そのときに大城オーナーが開いて下さったパーティーのことも忘れられません。招待されたのは3頭それぞれの調教師ご夫妻と牧場代表者。そこに大城オーナーの4人のご子息と奥様方。千代田牧場からは私の両親と私が出席しました。規模でいえばこじんまりとしたものでしたが、その馬に直接携った人だけで本当に喜びを分かち合い、感謝を伝えたいという大城オーナーの優しさが胸に沁みる温かい素敵なパーティーでした。その席に「遅くなりました、お邪魔しまーす」と言いながら顔をのぞかせたのが、なんとミスタージャイアンツ・長嶋茂雄さん。日本シリーズの真っ最中にもかかわらずです。大城オーナーの人脈と、人徳のなせる技に改めて感服しました。 87歳になっても大きな声で愛馬を応援し、「馬は生きがい」とおっしゃる大城オーナーに、今年はダイワバーバリアンで、ますますお元気になって頂きたいと思っています。 |
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