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2011 #6

〜勝ちたかったオークス・・・でも強かった〜

 桜花賞当日とは打って変わり、その日は雨が心配な空模様。「メインレースまでは持ってくれ」と、雨が降らないことを祈りつつ、東京競馬場に入りました。
 前日の京都では準メイン、メインレースと続けてハナ差で惜敗していましたが、当日は第3レースからリンガスクリフが2着に10馬身差をつける好タイムで勝利。第10レースではついに雨が降り始めましたが、ヒラボクワイルドが松田大作騎手を背に会心の勝利。応援にきていた牧場スタッフとともに「次も勝つぞ!」と心地よい緊張感でオークスを迎えました。
 次第に勢いを増す雨にも、「大丈夫、勝負には関係ない」と言い聞かせていたのですが、
「雨が激しくなって、馬の雰囲気が変わりました。それまではリラックスしていたのに急にイレ込むような感じになってしまって…」とはレース後の池添騎手の話。

 結果は3着でした。前回のコラムで「もう2着はいらない!」と書いたのは、優勝するつもりだったからで、当たり前ですが3着になるつもりなんてこれっぽっちもなかったんですよ。もう悔しくて悔しくて、思わず脱鞍所の壁に気持ちをぶつけてしまいました。嶋田オーナーも30人の大応援団とともに、朝から張り切っておられたので、ぜひともタイトルを獲って欲しかった。私以上に悔しかったと思います。

 「一番強かったのはホエールキャプチャですね。実力はナンバーワンです」 とたくさんの方が言って下さいました。確かに、私の想像以上に強い馬です。でも、やっぱり応援して下さる皆様の期待に応える結果が欲しいですね・・・。

 雨か・・・。待てよ。ああ、そうだ。祖母エミネントガールは雨が大嫌いでした。

 エミネントガールのデビューは1995年3月、ダートの1800mでした。雨の不良馬場で、単勝1.8倍の1番人気になりながら12着。その2週間後、今度は芝の2000mに出走したのですが、再び雨。ひょうまで降ってきて、また12着。2戦で引退しました。
 牧場でも相変わらずで、雨が降ったらもう大変。放牧地に出せば、一目散に雨宿りできる場所を目指して駆けて行き、そこから動こうとしないのです。皮膚が薄く敏感なため、雨に濡れるのが心底いやだったのでしょう。ホエールは鯨だから、水はスイスイだなと思いましたが、違ったようです。

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 さあ、ホエールキャプチャも秋に向けて牧場に帰ってきましたし、気を取り直していかないといけません。夏にはセレクトセールがあります。ホエールキャプチャの全妹が1歳(7/11)に上場します。毛色は鹿毛ですが、体型はそっくりです。
ホエールキャプチャ全妹(グローバルピース2010)
日本競走馬協会のHPで、上場馬のウォーキング動画が配信されますので、姉に劣らない肩の出、トモの踏み込みの良さをぜひご覧になってみて下さい。それから、桜花賞3着トレンドハンターの3/4妹も上場します。こちらは芦毛です。当HPでも上場馬全頭をご紹介しています。
トレンドハンター3/4妹(ロイヤルペルラ2010)

オークスの日の朝には、当場繁殖牝馬レディジョアンの半弟にあたるシャックルフォードが米国クラシック第2戦プリークネスSを優勝したというニュースが飛び込んできました。レディジョアンは一昨年の米ファシグティプトン・ノベンバーセールで160万ドルで購買しました。自身はGIアラバマSの勝馬で、半姉も重賞勝馬という良血と、思わず惹きつけられる好馬体に惚れて決めた馬ですが、半弟が米クラシックを制覇するとは、夢にも思いませんでした。

「本馬だけでなく、近親の活躍も楽しみになる」
牡馬にはない、牝馬を持つことの魅力はこれに尽きます。ホエールもまだまだ強くなるでしょうし、上記2頭には、姉たちが届かなかった春のタイトルはもちろんのこと、レースを引退しても、その先の可能性があります。
その夢を、鹿毛か芦毛か、あなたはどちらに託しますか?
セリ場でお会いできることを楽しみにしています

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