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2012 #92歳馬の季節・・・スタッフの意識改革とともに
8月も終わりだというのに、静内は暑い日が続いています。新潟2歳Sの日の新潟競馬場も相変わらずの暑さ。そんな暑さにも関わらず、未来のスターホースたちの応援に関係者のみならず、朝からたくさんのファンが競馬場を訪れて下さいました。私もモーニングコール(父ブライアンズタイム 母ピースオブワールド)の応援に新潟へ飛びました。 モーニングコールを含め、8月末時点で当場生産の2歳馬は4頭が勝ち上がっています。2歳Sの日の新馬戦でもワサビ(牝 父ステイゴールド 母テイクザレインズ)が、少々太目だった上に、直線つまる不利がありながらも4着でした。次走が楽しみです。
そんな彼女ですから、預託先の厩舎が決まったのも6月に入ってから。5月の千葉トレーニングセールで、ゼンノロブロイの牡馬(母エンドレスガール 祖母タレンティドガール)を落札して下さったオーナーの預託先が菊川正達厩舎でした。菊川師とはそれまでまったくお付合いはなかったのですが、「これも縁だから、もう1頭うちの牝馬も預かってもらえないか」とお願いしたのがシーブリーズライフです。牧場では大人しく目立たなかった彼女が、鼻差追い詰められたとはいえ、新馬戦を勝ってくれてとても嬉しいです! 8月末時点での中央競馬における当場2歳馬の成績は なかなか好調な滑り出しの理由はスタッフ全員の“意識改革”にあると思っています。現3歳世代が低迷を続ける中、「何が足りないのか、何をすべきか」各部署で話し合いを重ね、事ある毎にスタッフ全体に意識の向上を呼びかけてきました。 具体的に、2歳戦の好調に直結したのは冬季の運動量の増加だったかもしれません。馬場の凍結を防止するため、1月末から4月初旬まで、1月のコラムに登場したお産当番の塚田が、2〜3時間に1回、夜中の点検の合間を縫って馬場のハロー掛けを続けてくれました。この塚田の仕事に対して、調教スタッフが毎朝感謝しながら一鞍一鞍を大事に乗ってきました。その双方の姿が他のスタッフにも伝わり、現状を変えるためのプラスαの仕事をしようという姿勢と、他の人の仕事への感謝の意識を向上させました。 これまでも2歳戦も含めGIでの入着は毎年続けており、やるべき事はきちんとやってきたつもりです。だけど、GI優勝にはなかなか手が届かなかった。勝ちに行く執念が足りなかったといえばそうとも思います。我々は既にGIを「勝ちたい」ではなく「勝たなければならない」位置に来ています。現在の成績に慢心せず、皆様の期待に応える使命感をスタッフ一人一人が持たなければなりません。 競馬の成績だけでなく、今年はセレクト、セレクション、サマーセールを通して、オーナーの求めているものを提供し続けるにはどうすればいいかということを、これまで以上に皆が意識して考えるようになりました。 来週からは中山・阪神開催が始まり、2歳馬が続々とデビューします。新潟開催の勢いそのままに、クラシックへの道を進みたい! *     *     *     *     *
P.S. 中山開催1週目の芝1200m新馬戦でワンツーステップ(馬主:佐々木完二様)がデビューします。 |
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