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2013 #1

馬産地の応援団長・・・橋本聖子議員

 昨年末の有馬記念は、須貝尚介厩舎のゴールドシップが二冠に続き、古馬を相手に強い競馬で優勝しました。2012年を素晴らしい成績で締めくくった尚介がこれからどこまで伸びていくのか、楽しみに応援していきたいと思います。もちろん私もそれに負けないだけの馬を送り出していきたいと思います。

 さて、2012年はオリンピックイヤーでもありました。日本人選手の活躍に日本中が感動しました。競馬場にもメダリストたちが来場し、表彰式のプレゼンターを務めてくれました。
 そのロンドンで日本選手団の副団長を務めたのが橋本聖子さん。聖火が名前の由来という通り、鍛え上げた強靭な精神力で、冬のスケートで4回、夏の自転車で3回の計7回オリンピックに出場し、メダルを獲得しました。まさに五輪の申し子です。現在は参議院議員を3期務める政治家として活動していらっしゃいます。

 私と聖子さんとのおつきあいの始まりは彼女の結婚式でした。彼女のご実家は競走馬の生産もしており、お父様の橋本善吉さんは名馬マルゼンスキーの生産者として有名です。善吉さんとは、成田−千歳便の飛行機で隣の座席になることが多く、何度もご一緒しているうちに親しくなりました。そのご縁で、聖子さんの結婚式にご招待頂いたのですが、なんとそのお相手が私とも縁のある方だったのです。彼の上司が私の親友であるT氏でした。T氏とは家が近所で、中学・高校は毎日一緒に自転車で通学していました。

 その後、聖子さんとはメイショウサムソンのダービーの祝賀会で再会し、結婚式の時の話や、共通の友人であるT氏の話で盛り上がりました。馬産地への支援を考えていた彼女とは、それから何度も馬産地の今後や競馬の将来について、電話で話をするようになりました。

 多忙なスケジュールの合間を縫って、セレクトセールや日高のセリを視察するなど、聖子さんの馬産地への尽力は並大抵ではありません。当場へも何度か訪れて下さっています。休みの日には子供たちと一緒に来て下さったときは、我が家でバーベキューを楽しみました。

  牧場で子供さんたちと一緒に
久々の乗馬を楽しまれました。

 お父さん譲りか、聖子さんも大のお酒好きです。伝説となった「聖子の一気飲み」は、左手にビール、右手に焼酎を持ち、スピードスケートの手の振りのごとく左右交互に飲みながら、グラスを空けるという荒技だそうです。この話には私も参りましたが、本当に人を飽きさせない楽しい人です。

 そんなお酒の席の中でも、自分を律し記録を打ち立ててきた聖子さんが、責任や精神力、魂といったことについて語る言葉にはとてつもない説得力があります。100分の1秒を競い頂点を目指すアスリートたち。だから「指導する側にも体調管理などの緩みは許されない」と聖子さんは言います。競走馬というアスリートを育てる私たちにも身に沁みる言葉です。

 道営競馬に屋根付きの坂路が新設されるなど、彼女の支援活動によって、馬産地にもたらされたものはいろいろありますが、私にとっては、こうして直接話を聞けることがとてもありがたいことです。決して甘えの姿勢を許さない聖子さんのこと、我々も彼女の支援にただ甘えているわけにはいきません。馬産地を覆う困難な状況に立ち向かうべく、新年も日々精進して頑張ってまいります。


東京競馬場にて、江口克彦議員、土川理事長らと

 聖子さんからひとこと頂きました。
「これからも公私ともによろしくお願いします。 そうだ。また焼き鳥屋さんで、おいしいお酒を飲みましょう!」
そうですね、ビールをチェイサーに、焼酎のロックといきますか!(笑)

本年もどうぞよろしくお願い致します。

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