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2014 #1謹賀新年・・・午年明けましておめでとうございます。
さて、牧場は元旦もいつも通り、早朝から始動します。 中でも、高校を出てから24年間、千代田一筋で勤めてくれている千葉主任の石塚は、4時には厩舎に行き、各馬の脚元のチェックを行っています。千葉にはレース翌日に牧場に戻ってきて、1週間から10日でトレセンに帰厩する馬もいます。すでに次走が決まっているので、予定通り無事にトレセンに帰すことが任務。腫れたりしていないか、異常はないか。誰よりも早起きして、馬の状態を見る。そんな習慣を十何年も続けてきた石塚の目を私は信頼しています。 反対に、1年近く休養している馬もいます。こちらは無事復帰させ、馬主さん孝行をしてもらうことが任務。先月末1年ぶりに出走したテンゲントッパは、常に脚元に注意が必要な馬ですが、一昨年だけで14回も出走し、2着6回の後、待望の2勝目を挙げました。昨年は1年休養。屈腱炎で1年近く休養しているストロングバサラも,これまで2着14回、そのうちじつに7回が準オープンでのものという孝行息子です。長期休養の馬は乗り出すタイミングや,乗り出してからの状態も見極めなければなりません。私も週末千葉へ飛ぶと、土曜日の朝は競馬場に行く前に、馬の歩様や脚元の熱感、腫れなど、さまざまな部分を注意深くチェックしますが、ここにもう一人心強いベテランスタッフがいます。 北海道では雪の中、秋から騎乗運動を始めた明け2歳馬たちの調教を行っています。冬季も調教ができるのは、馬場の凍結防止管理のおかげです。先々の天気をみながら融雪剤の散布とハローがけを行い、馬の脚元に負担がかかることのないように細心の注意を払っています。順調さを欠き、まだ牧場にいる明け3歳は暖かい時間帯に13-15の調教を行っています。皆気を抜けません。 <左>早朝の千葉。吐く息は白く、馬体から湯気が立ち上る。 <右>雪の北海道でも3頭併せができる屋根付坂路は、接続する馬場の管理が要。 さあ、5日から2014年の競馬が始まります。私の変わらない日課も始まります。平日は北海道で、週末は千葉で、まだ陽が昇り切らない薄暗いうちに厩舎に行き、週末は調教が終わる11時頃に車で競馬場へ出発。午前中のレースはスマホで観戦です。午前中の口取りに参加できないのは残念ですが、勝ってくれるのが何よりの活力源。レースは調教師とジョッキーの仕事ですから! 私の仕事は生産馬をゲート試験に合格させ、無事出走させること。そして休養に帰ってきた馬たちをまた競馬場に戻すことです。それから、これからの時期はもう一つ大事な仕事が増えますね。お母さん馬たちに無事、出産させること。配合上の父はだれでも、千代田で生まれる仔はみんな私の大事な仔。父である私も元気でいられるように,今年も1年頑張ります。 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 |
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