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2014 #7セレクトセールですいよいよ7月、セレクトセールが2週間後に迫ってきました。年明けの出産シーズンから続く牧場繁忙期の山場です。実際には当歳セリなら勝負はその前年、配合の時点から始まっています。毎年渾身で挑みますが、今年の当歳は「いい馬だからちょっと見てみて下さい」と声を大にして言いたい馬が揃いました。
セリの花形はなんといってもディープインパクトですね。
No.361 スパークルジュエル2014 (牡 3/19生 父ディープインパクト 母父Unbridled's Song)
初仔の半兄は5勝を挙げるOP馬クリーンエコロジー。現在4戦2勝の半兄マッケンジーはダートで圧勝、まだ秘めた素質を持っています。おばは米GT2勝、いとこDrosselmeyerは2010年のベルモントS、2011年ブリーダーズCクラシックの勝馬です。
旬はハーツクライでしょうか。
No.414 ノベンバースルー2014 (牡 2/6生 父ハーツクライ 母父Seattle Slew)
ハーツクライ産駒に見られる肢元の問題とは無縁。半兄ヒラボクワイルドは7勝を挙げたOP馬、1億4000万円を稼ぎました。母父Seattle Slew、祖母の父Storm Catの良血です。
芝・ダートともに安定感のあるのはキングカメハメハです。
No.438 ピースオブワールド2014 (牡 2/9生 父キングカメハメハ 母父サンデーサイレンス)
母は4戦4勝で阪神JFを制した最優秀2歳牝馬ピースオブワールド。横から見るとキンカメというよりサンデーサイレンスを思わせる馬体ですが、お尻のボリュームはキングカメハメハです。現3歳の全兄は新馬勝。初仔の全姉は蹄に難があり競馬は1戦のみでしたが、母となって初仔から産駒が活躍しています。
馬体はもちろん、特に歩きに注目して欲しい1頭は388番、Unbridled's Songの牡馬、リンターバル2014です。可動域の広さと動きのしなやかさ、トモの踏み込みの深さは群を抜いています。
No.388 リンターバル2014 (牡 2/16生 父Unbridled's Song 母父Desert Prince)
Unbridled's Songの産駒は500kgを超える大型馬が多い点がネックでしたが、本馬はちょうどよいサイズになりそうです。愛国生まれの母は芝で勝って米国に移籍、オールウェザーで活躍しました。GI2着の成績は、20戦19勝の歴史的名馬ゼニヤッタの18連勝目がかかった舞台で、斤量差わずか1.8kgで1対1の直線勝負をクビ差まで粘ったもの。GVの2着は前年のスプリントチャンピオンInformed Decisionにアタマ差でした。 ダートの印象が強いUnbridled's Songですが、日本では芝のOP馬を何頭も出しており、賞金上位産駒の7割が芝です。ZensationalやDunkirk、Old Fashionedといった後継種牡馬も日本の競馬に適性を見せています。 ディープインパクトやハーツクライの注目度に比べて、リーズナブルですが堅実な狙い目としておすすめしたいのがクロフネ×サンデーサイレンス。この配合は牡・牝、芝・ダートとも走るのがよいところです。1歳、当歳合わせて3頭が上場します。 No.22 フローレス2013 (牝 4/1生 父クロフネ 母父サンデーサイレンス)
全姉は今年オークスに出走したエリーザベスト。母フローレスは芝で3勝、5300万円を稼ぎました。おじボールドブライアンは東京新聞杯(G3)の勝馬、祖母も米国の芝の重賞を3勝しています。
No.143 グロリアスアーチ2013 (牡 4/22生 父クロフネ 母父サンデーサイレンス)
馬体は申し分のない程、各パーツのつくりがしっかりとしており、こちらを見据える目には力が溢れています。母は芝で3勝。クロフネに母父サンデーサイレンス、祖母の父Nashwanの配合はホエールキャプチャと同じです。
No.337 ピサノバーキン2014 (牡 3/12生 父クロフネ 母父サンデーサイレンス)
新馬勝の母はピースオブワールドの全妹。初仔の全兄は4勝を挙げたトシギャングスター。芝でもファルコンS(G3)を上がり最速でハナ差2着の実績があります。4歳で本格化した半兄サトノデプロマットは5月の再入厩初戦を2着に7馬身差をつける準OP級の時計で圧勝しました。
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セリの期間は晴れることを願うばかりです。 |
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