2014　#8

今年もありがとうございました〜セレクトセール

　セレクトセールは幸い天候に恵まれました。会場では当場の厩舎にもたくさんの方にお越し頂き、ありがとうございました。結果としては「苦戦」の二文字に尽きましたが、支援して下さる皆様のお気持ちをひしひしと感じました。心より感謝申し上げます。

　すべてをかけた２日間。この日のためにスタッフは日々の手入れや馴致を、時間を厭わず必死で頑張ってきました。馬づくりのみならず、カタログやパンフレットの制作、お越し頂いた方々へのおもてなしもスタッフのチームワークなくしてはできません。 セリの結果には、その牧場に対する総合的な評価が反映されていると思っています。私たちにとってセレクトセールは日々の真価が問われる勝負の場です。

　事前に牧場に下見にいらした皆様から私が思う以上の評価を頂いていたこともあり、当歳の出来には特に自信を持って臨みました。ですが、やはりセリは水物です。１歳、当歳ともに１頭目から一声もかかることなく主取りでした。痛恨だったのはディープインパクトの当歳の落札価格がリザーブ価格だったこと。前の２頭が主取りになったのは悔しいけれど、ここで流れを変えられる、この馬は上がる！という気持ちで送り出した馬だっただけに、正直なところ悔しさと寂しさでいっぱいでした。自信と期待とはうらはらに一声で落ちた馬は他にもいましたが、いずれもセリの後、落札された方から「（もっと高くなっても買うつもりでいたが）安くてすみません」というお言葉を頂いたのが救いでした。

　悔しさに目を真っ赤にして唇を噛んだスタッフ。「次、頑張りましょう！」と決してくじけなかったスタッフ。待ちに待った競り上がっていく様子に感極まって泣いてしまったスタッフ。パレードリンクのアクシデントでケガをしながらも気丈に最後まで馬を引き続け、笑顔で戻ってきたスタッフ。これがチーム千代田です。彼らの頑張りをセリの結果につなげてやれなかったのは、私の不徳の致すところです。

　１歳馬の騎乗馴致が始まり、これからの季節は育成に全力投球です。２歳勢は千葉トレーニングセール組が４頭デビューして２頭が勝ち上がりました。先週は札幌・福島・中京と３場それぞれで生産馬が４勝を挙げてくれました。
　頭の中ではもう来年のセレクトセールの風景を描いています。オーナーもスタッフも、みんなが笑顔でいられるように…。また１年、日々の努力の積み重ねです。

　さあ、今週も勝つぞー！