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2015 11月

 11月初旬は例年なら米国キーンランドのノベンバーセールに行っている時期ですが、今年は早々に行かないと決めていました。というのも、今年のブリーダーズカップの舞台がセリ場のすぐ隣のキーンランド競馬場だったからです。
昨年末に届いた前売りチケットの案内によると、スタンドから離れた場所にも有料のモニター観戦スポットが設置され、セリ場のカフェ席も有料席に。何より、一般道への出入口が2ヶ所しかない競馬場に、スタンドに入りきれないほどの観客が集まるのですから、道路渋滞は必至です。ホテルまで優に1時間以上かかるでしょう。何分せっかちな性分なので、渋滞を避けて、行先を12月の英国タタソールズのディセンバーセールに変えてしまいました。
 それで今年のノベンバーセールは高みの見物を決め込んでいたのですが、結局、早朝からネットで中継を見ながら結果をチェックしていました(セリは日本時間の深夜から朝にかけて行われます)。やはり実際に馬を見ないと、どうも落ち着きません。

 ブリーダーズカップといえば・・・。
 高い安いはともかく、セリで気になった馬のその後を追いかけてみたら走った!という経験をお持ちの方は結構いらっしゃるのではないでしょうか。もちろん逆もありです(笑)。私もつい最近ありました。 これです ↓

 Uncle Moの初年度産駒が当歳の年。前年にUncle Moを受胎した繁殖牝馬を買っていたので、平均して産駒の点数が良いことに喜んでいたのですが、特にこの馬にはAランクを付け、さらにマルまでしていました。いつもかなりの頭数の当歳を見ますが、Aをつける馬はほとんどいません。
 この馬が、先々週BCジュベナイルを制し、5戦全勝(うちGⅠ3勝)で今年の2歳チャンピオン確定(すでに引退後の種牡馬入りまで決定!)のNyquistです。私のセリ名簿には「うるさい」と走り書きがしてあります。当歳セリでの価格は18万ドルでした。

 翌年の1歳セリでもUncle Moの産駒を追いかけたところ、平均点数が高かったので、今年米国に繋養している繁殖牝馬に種付しました。来年の種付料は一気に3倍の75,000ドルに上がるそうです。 やはり馬は数多く、あらゆるジャンルを見て歩かなければなりません。
 昨年のセリではMaclean's Musicという種牡馬の産駒がいました。聞いたことのない名前だったので、全頭産駒を見たら、馬の出来が良いのです。種牡馬録を調べると、デビュー戦で史上最高のスピード指数を記録。故障して1年間復帰を目指していましたが、結局1戦1勝で引退し、期待していたオーナーが種牡馬にしたとのことでした。翌日、さっそく繋養先のHill 'n' Dale Farmに見に行きました。父Distorted Humorのいかにもスピードタイプ。母父はUnbridled's Song.今注目のDanzigとUnbridledの血が入っています。来年デビューを迎える初年度産駒に期待しています。

 BCクラシックはエンパイアメーカーの孫American Pharoahが三冠に続いての偉業を達成しました。来年の種付料は20万ドルと発表されています。10月に凱旋帰国を果たしたエンパイアメーカーは10万ドルでのスタートです。繋養先のGainseway Farmと共同で同馬を所有するオーナーは、エンパイアと配合するために、今回のセリで300万ドルの牝馬を購入しました。種牡馬としては自分の子孫がライバルになるでしょうが、2年後のノベンバーセールにはどんな産駒が出てくるのか楽しみです。

 さて、キーンランドの代わりに今月末にはニューマーケットに飛びます。ヨーロッパのセリに行くのは十数年ぶりです。まずは種牡馬見学、そして当歳、繁殖とたっぷり馬を見て歩く予定です。

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