牧場こぼれ話  2001年  春編   2000年冬編 / 2000年秋編

2001年5月9日  静内桜情報
5月5日より13日まで二十間道路では静内さくらまつりが開催されています。約10kmに及ぶ桜並木は見事です。
いまは5分咲き位ですが、週末には満開のさくらが見られることでしょう。
今年は口蹄疫の問題もあり、かなり自粛ムードのせいか、今のところ例年より花見客が少ないように感じます。
北海道は少しピンクが濃く、花と葉(葉も少し赤っぽい)が同時に出る蝦夷山桜が主流です。
個人的にはソメイヨシノが好きですが・・・・千代田牧場には開場当時内地から移植したソメイヨシノがあります。
今日は満開のソメイヨシノの下、サマーキャンドルのお祝いも兼ね千代田牧場のお花見です。
嬉しい事にきのうはスタッフに長男が誕生し、また千代田牧場の家族が一人増えました。
数年前までは馬運車で移動し、二十間道路でやっていましたが、人数も増えここ数年は牧場でやっています。


2001年5月8日  サマーキャンドル大健闘
先日のNHKマイルカップ(G1)に紅一点出走したサマーキャンドルが、見事3着に入着、大健闘しました。
オーナーの誕生日でもある昨年の8月5日福島競馬場で新馬勝ち。嬉しい誕生日プレゼントをもたらしてくれました。
その名の通り夜はサマーキャンドルでお祝いとなりました。
そして、新潟3才ステークスを目指しましたが、調教中の骨折の為に8ヶ月の休養を余儀なくされました。
休養明け初戦は、惜しい2着でしたが、2戦目の東京では、人気のダイヤモンドビコー(第1回セレクトセールで最高値で落札されたF厩舎所属馬)を気持ちよく負かし2勝目を挙げました。
この時点で社長も調教師もオークスの第2回登録がしていないと思い込みその日がNHKマイルの最終登録日だった為、取り敢えず登録をしたのです。
何と登録馬を見たら牝馬1頭ではありませんか!その3日後にオークスの登録料の領収書を発見!調教師からどちらを使いたいかの打診があり、血統的な背景からNHKマイルに行こうということになりました。(ほとんど社長の独断だったようですが)
5月2日14頭中8頭の抽選に入り千葉の会長(オーナー)に喜んで報告した所、『強い馬がいっぱいいるからな・…』とあまり気乗りしていない様子。恥ずかしいレースをしなければ、という思いがあったのでしょう。
確かナギサのエリザベス女王杯(4着)、ダイワテキサスの有馬記念(3着)の時もそうでした。
当日は、調教師にネジを巻いて出走させた張本人は連休中の空の渋滞?を理由に自宅観戦。
好スタートを切り気持ちよく直線坂下までグラスエイコウオーの2番手をキープしているにもかかわらず、いつもは大声でただならぬ怒鳴り声を上げ観戦している張本人が、差されるのを覚悟していたのか、妙に静かに見守っていたかと思いきや、クロフネに交わされたものの3着でゴールしたのを確認すると、子供たちの大歓声に反し、第一声『馬券買ってねぇ〜!!』と言って3着になった喜びと共にその場にひっくり返ったのでした。
実はこの人『2頭を除いたらみんなドングリだ!』と周囲の人にはもちろん調教師にまで豪語していた張本人でもあったのです。
そのおかげで、万馬券を取り、心も懐も豊かになったスタッフも数名いたようです。
とにもかくにも大変ハッピーな1日でした。取り敢えずの登録がこんな好結果になるとは・・・・・・・
休養中、熱心に治療にあたった千葉のスタッフ、ゴールデンウィークもなく毎日出産種付と忙しい北海道のスタッフにとって、日頃の努力が報われる一戦となりました。
それにしても、後々まで馬券の悔しさを引きずっていました・・・・


2001年4月7日  小さい春

昨夜は3頭立て続けにお産があり、スタッフは大忙しでした。3頭とも立派な牡馬で、皆喜んでいます。
これで、ほぼ半数が生まれました。種付もピークを迎え、まだまだ気を抜けない毎日が続きます。
競馬も順調で、2/11より9週連続で勝鞍をあげています。このままいつまでも続いて欲しいですね。

今日は春の陽気に誘われて、かわいらしい光景を見つけました。お隣の牧場の羊の赤ちゃんです。(馬ではありません)
桜前線も北上しているようですが、北海道はまだまだ先です。雪解けを待っていたかのように咲く福寿草が、かわいらしい黄色の花をつけています



2001年3月12日   ありがとうブレイブウーマン




去年11月に撮られたブレイブウーマンの写真です。 (右上、左下)
 本日、ファンの山原様が心温まるお手紙、ステキなお花(左上)と共に送って下さいました。とても愛らしい表情が印象的です。
たてがみはテイラーメードファームの新木氏の奥様が編んでくれたものです。
私どもと一面識も無いファンの方からこのようなご好意を頂き感激しております。
山原様本当にどうもありがとうございました。
昨日はブレーブの魂が乗り移ったかのように、ナイキアフリートが活躍してくれました。
これからも彼女の子供達の活躍を祈りたいと思います。



2001年3月3日  出産シーズン到来


今年の冬は寒い寒いと言っているうちに、日差しもすっかり春めき、気がつけば早3月。気がつけば13頭の仔馬が誕生しました。
1月中旬から24時間体制で始まったお産シーズンですが、早産や難産といった避けられないアクシデントにもベテランスタッフや獣医陣の的確な判断により、事故を最小限にとどめるよう頑張っております。昨年は60頭のお産を1頭の事故もなくクリア致しましたがこれは奇跡に近いことです。
残念ながら今年はブレイブウーマンの死亡と言う悲しい出来事に加え2頭の牡馬を早産、難産で亡くしてしまいました。
アメリカから帰ってきたブレーブのきれいに編まれたたてがみを馬頭観音に供え、スタッフ全員で今後の無事故と亡くなった馬の冥福をお祈りしました。
牡だ!牝だと一喜一憂しておりますが、牧場関係者にとって無事産まれて来ることが何よりなのです。
母は強し!11ヶ月おなかにいて苦しい思いをして出産。そしてまたすぐ種付。お馬さんはえらいな〜。
実は、この私も3人続けて牝でしたが(明日はお雛様しまわなくては・・・)出されることもなく(千代田の方針?)、今に至っています。
おかげ様で4人目は牡でした。

さて、競馬のほうはと言うと1月は人気ばかりが先行し結果は1勝でした。ウ〜勝てそうで勝てないレースばかり・・・・消化不良になりそう・・・・・・でしたが、2月はその反動で4勝する事ができました。3月は何勝できるでしょうか?楽しみです???
いよいよ種付シーズンも始まり牧場では、一番忙しい季節をむかえます。人馬共に怪我の無い様、気を付けて頑張っていきたいと思います。
また、この景気のなかで私たちの夢を買ってくださるオーナーに報いる為にもスッタフ一同一層努力邁進しなくてはならないと思っております。

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