米11戦６勝、２着２回３着２回。アラバマＳ(GI)優勝、マザーグースＳ(GI)２着、着外はブリーダーズカップ・ディスタフ(GI)の４着のみ。母は４頭の重賞ウィナーを送る2011年の米国年度代表繁殖牝馬。半弟ShacklefordはプリークネスＳなどＧⅠ３勝。2013年に種牡馬入りし、初年度から重賞勝馬を送り出しています。

チリのナシオナル三冠３戦目エルダービー（芝2400m）と牝馬のラスオークス（芝2000m）を制した芝のチャンピオン。ナシオナル三冠１戦目エルエンサーヨ（芝2400m）は２着。米国移籍後も重賞勝ち。強みは追込み、差し、逃げとコースに応じた自在の競馬ができること。中長距離馬らしい好馬体の持ち主です。

米16戦５勝。最初の２勝はダートで逃げ切り勝ち。オールウェザー馬場の重賞でも２着に10馬身差をつけて圧勝。そのスピードは芝でも失われることなく、芝の重賞連勝でＧＩ制覇を飾りました。
父War Frontは欧州でも多くのＧＩ馬を輩出。種付料はTapitに次ぐ北米２位の25万ドルとなっています。

米11戦５勝、芝で重賞２勝を挙げました。19世紀に始まる北米競馬の重鎮フィップス家が代々育んできた母系で、良血の配合を重ねてきたことはもちろん、フィップス家自身が生産した名種牡馬Seeking the GoldとBold Rulerの血も入っています。
2018年産駒が初仔です。

母ミリオンギフトは日本で競馬をした後、米国へ。サンデーサイレンス直仔に当時種付料30万ドルの米リーディングサイアーA. P. Indyを配合。米国でステークスを含む４勝を挙げました。祖母は米ＧＩ２勝、おばに殿堂入りの名牝Sky Beautyなど、活躍馬が多数いる名血です。

母Bosra Shamは２歳時から３年連続で欧州牝馬チャンピオンに。Bosra Shamのほかヘクタープロテクター、シャンハイら名種牡馬を輩出した祖母Korveyaは繁殖牝馬として当時の史上最高取引額700万ドルを記録。歴史に残る名牝ながらBosra Shamが残した牝馬は本馬と欧州にいる１頭のみという貴重な血です。

米国在。ケガのため不出走ですが、名牝Bosra ShamにStorm Cat、Medaglia d'Oroと一流馬の血を重ねた潜在能力は確か。第２仔となる2015年産駒の牝馬Dream It Isが３連勝で重賞を勝ち、Bosra Shamの直系に新たな歴史を開いてくれました。Dream It Isの父は上記レディジョアンの半弟Shacklefordです。

母は米ＧＩ勝馬。ナリタトップロードやマツリダゴッホなど日本の活躍馬がいる牝系です。３歳で繁殖入りし、初仔から朝日杯ＦＳ(GI)など重賞３勝を挙げるダノンプラチナを出しました。母父Unbridled's Songからはほかに菊花賞馬トーホウジャッカル、ダービー２着のスワーヴリチャードなどが出ています。

英国で初勝利を挙げ、米国でステークスを含む２勝。初の重賞挑戦では前年のＢＣフィリー＆メアスプリントの覇者Informed Decisionにアタマ差の２着。続くクレメントＬ.ハーシュＳ(GI)では、18連勝（GI12勝目）の大記録がかかるZennyattaと直線一騎打ちでクビ差の２着に好走しました。

２歳７月のデビュー戦を勝ち、連勝でステークス優勝。以後、ステークス競走で３着圏外は４着１回のみという堅実な成績を残しました。２着６回はすべて同じ相手に負けたもの。Tapit産駒とは思えないトモのボリュームがありながら、重さを感じさせない好馬体です。曽祖母から広がる母系の枝葉それぞれからＧＩ馬が輩出しています。

母Bright Skyは仏オークスなどＧＩ２勝。祖母は仏重賞４勝、凱旋門賞５着。曽祖母も重賞２勝を挙げています。母父のWolfhoundは名牝Lassie Dearの産駒で、欧州のＧＩを２勝。その父Nureyevの母SpecialはSadler's Wellsの祖母でもあり、世界の名牝系がふんだんに散りばめられた配合となっています。

全妹ザズーは米ＧＩ２勝、上がり210万ドルで本馬の翌年に日本に輸入されています。その翌年に全弟Flash Backが重賞を勝ち、その年の繁殖セリでは母に200万ドルの値がつきました。父Tapitは2015年から種付料が北米最高の30万ドルに。2016年には北米最多獲得賞金の記録を更新しています。

母Torocaは英チヴァリーパークＳ(GI)２着、英1000ギニー(GI)、愛1000ギニー(GI)をともに３着と欧州クラシック戦線で活躍。
兄サトノプリンシパル（父Bernardini）も日本で競馬し、レパードＳ(G3)２着、東京大賞典(GI)４着など５勝を挙げました。
2018年産駒が初仔です。