牧場こぼれ話・2003



 2002年へ / 2001冬へ / 2001夏へ / 2001春へ / 2000冬へ / 2000秋へ

2003年12月30日  2003年忘年会
今年も残すところあと1日となりましたが、
皆様にとって、どんな一年だったでしょうか?
12月だというのに静内はまったく雪がありません。こんな年は初めてです。
また、今年は台風10号、地震の影響で、ここ日高でも大きな被害が出ました。
自然の威力を目の当たりにしましたが、幸いにも当場は人馬への被害はなく
無事新年を迎えられそうです。
皆様には大変ご心配を頂き、有難うございました。

今年は28日まで競馬が続く中で、恒例の忘年会(12/24)、
餅つき(12/27)などの行事も無事終えました。
忘年会の模様は下記参照。しばらくしたら削除いたします(笑)
餅つきでは缶ビールを冷やす雪がないのが残念でした。
が、今年の冷夏で静内では餅米が手に入らず、
千葉から取り寄せたもち米がとても美味しく好評でした。

さて今年の中央での成績は重賞2勝を含む42勝(+交流重賞1勝)でした。
昨年と比べると少しさびしい気もしますが、1/3が特別勝ちで、
内容の濃いものだったと思います。
また、中央のブリーダーズランキングでは昨年の第3位から第5位になったものの
3年連続5位に入ることができ、生産馬の活躍が確立してきたように感じます。
これも、牧場と厩舎の連携がうまくいっている証拠ではないでしょうか。
夏に休養していた馬たちも、チャクラのステイヤーズS優勝、ストロングブラッドの
さくらんぼ記念優勝を筆頭に、重賞路線を賑わせてくれました。

また、地方でも10歳ながら北海道重賞勝ちのシンコウリーダー、
今日の園田ジュニアカップ優勝のジャングルパワーなど
がんばっている馬たちがたくさんいます。

12月になり新馬勝ちしたテイエムサンタオーや、
2戦目で直線一瞬にして後続馬をちぎったブライアンズタイム産駒ブラックファルコン、
生産馬ではありませんが社長が購入しターファイトクラブに提供したモンスターロードなど、
何れも勝ちっぷりが鮮やかで来年に向け期待が膨らみます。

さて、来年はどんな一年になるでしょうか?
来年もがんばりますので、皆様温かいご声援をよろしくお願いいたします。


《おまけ》
〜社長の一言〜
今年一番うれしかったこと=ピースオブワールドが満票で2002年最優秀2歳牝馬に選ばれたこと
今年一番悔しかったこと=ピースオブワールドが桜花賞に出れず、巷で「3冠馬」と騒がれていること
今年一番驚いたこと=スマイルトゥモローの府中牝馬Sでの大逃げ


「今年も大変お世話になりました。」


カラオケで練習を重ねたとか?

なぞのマジシャン(ピーちゃん)。この後馬鹿殿は宙に浮きました??

獣医さんもノリノリ♪(2003年バージョン)

年々過激になる?!新人さん。品がなくてすみません。

毎年恒例お餅つき

3人の息はばっちり?
30キロの餅米があっという間に・・・
同時に佐藤獣医からの差し入れの岩牡蠣
を豪快に焼きました。美味しかった〜。

2003年8月7日 夏休み
半年もの間こぼれ話の更新をお休みしてしまいました。季節はすっかり夏!
ですが北海道は夏らしい夏日はわずか数日。馬たちにとっては過ごしやすいのではないでしょうか?

静内は、オープン馬、重賞ウイナーが休養に来ていて、にぎやかな夏休みです。
歴戦の疲れを癒しリフレッシュして、帰厩後もいいレースをして欲しいと思います。

今年の2歳勢は、育成馬のダイワバンディッドとストームセイコーが勝ち上がりました。
当場の生産馬にも2頭に続き、頑張って欲しいと思います。
夏休みといってもスタッフ一同気が抜けない毎日ですが、全馬の秋の活躍を願っています。

ストロングブラッド

チャクラ

シンコウカリド

ナイキアディライト

イエローボイス

ピースオブワールド
明後日(8/9)札幌入厩です。

スマイルトゥモロー

ピースオブワールド調教風景

2003年2月16日 ピースオブワールド桜花賞断念
昨日、非常に残念ながら、ピースオブワールドの骨折が判明いたしました。
《右橈(トウ)側手根骨々折※3ヵ月以上の休養を要する見込み》との発表ですが、坂口先生と協議の結果、今の所、オークスには出走させる方向で行くつもりです。
ビクトリアクラウンが果たせなかった桜花賞制覇の夢をピースオブワールドに託していただけに残念でなりませんが、こればかりは仕方がありません。
忘れもしない21年前の4月1日、ビクトリアクラウンが桜花賞出走1週前の追い切りで骨折し、同レースを回避せざるを得なかった時に比べたら、軽い骨折であったことが不幸中の幸いで、復活の日を楽しみに待ちたいと思います。

ピースオブワールドの母ビバムールは今年アフリート産駒を出産しましたが、早産の為、生まれた子は皆の願いもむなしく、たった1日しか生きることが出来ませんでした。喜びより悲しみのほうが多いのが、この世界の宿命かもしれません。

今年はボールドブライアンをはじめ、ストロングブラッド、イエローボイスと4歳世代が次々とオープン馬となっています。
夢はボールドブライアンで安田記念、イエローボイスで天皇賞(笑)、ストロングブラッドでJCダート(爆笑)・・・
こんな事でくじけてはいられません。ますます闘志が湧いてきました。どうぞ、皆さん、これからも千代田牧場生産馬を応援してください。
桜花賞もコパノスピーキングやローズベアダウンだっているんだぞ!?%の出走可能性に賭けましょう!
去年の今ごろは単なる1勝馬でクラシックなんて夢にも思わなかったスマイルトゥモローでさえ、オークス馬になったんですからね。


2003年2月4日 ボールドブライアン東京新聞杯(G3)優勝
2月2日の東京新聞杯(G3)でボールドブライアンが連闘で連勝。嬉しい重賞初制覇となりました。
牧場としても久しぶりの牡馬の重賞勝ちで喜びに湧いています。皆様からの心温まるお祝いメール誠にありがとうございました。
最後方から、馬場の悪い内目を突いての見事な勝利に「強い」を再確認したレース内容でした。
さすが、昨年の最優秀技術調教師!東西同一日重賞制覇もうなずける所です。
今後は、藤澤師の十八番、マイル路線ですので、安心してお任せすることに致しましょう(笑)

その前日にはタイムレスワールドも去年シンボリクリスエスを破ったセントポーリア賞以来1年ぶりの勝利を挙げました。昨年の今ごろクラシック候補として特に期待していた馬たちだけに、その実力を発揮し、活躍してくれることは本当に嬉しい事です。
今週もイエローボイスで重賞挑戦です!(これは去年の今ごろまだ未勝利馬でしたが(^^ゞ・・・そういえばボールドブライアンも3月デビューでした)

2月に入ったばかりですが、今年も既に11勝を挙げ、過去最高の61勝でブリーダーズランキング3位となることが出来た去年に続き、好調な滑り出しとなりました。
2000年産駒も、今年に入って4頭が新馬勝ち。11頭で14勝を挙げ、99年産駒に続く活躍が期待できそうです。
中でも阪神JF優勝のピースオブワールドは、満票で2002年度JRA最優秀2歳牝馬に選出されました。
又、外国で購入したハートオンウェーブ、タイガーモーションも新馬勝ちし、後者は今週の共同通信杯でも本命視されています。
先日のJRA賞授賞式では、「来年もこの席に是非来たいですね。」と坂口先生と話しておりました。
とにかく、無事に走ってくれることを祈るのみです。厩舎の皆さんも気を抜けない毎日かと思いますが、よろしくお願い致します。

北海道では出産シーズンも始まり、すでに牡2頭牝2頭の4頭の仔馬が生まれました。
毎年のことですが皆無事に生まれ、順調に育ち、デビューして欲しいと思っています。
これから忙しくなりますが、順調に馬たちが走っているからこそ、人馬共に事故等の無いようにさらに気を引き締めなくては......と思う今日この頃です。